上柿渋色人は古色をすぐに表現するために開発された着色専用の渋です。通常柿渋では月日は経たないと色が発色しませんが、色人は塗布した時点で古色塗りを短期間に仕上げることができます。しかも染料など着色料は一切使用していないものです。近年では天然の渋からできたものなので重要文化財の修復などにも使用されております。
◎用途
無垢の木材、集成材などへ着色、和紙や繊維などの染色などに使用できます。
※色人は着色専用渋です。耐水性、防虫防腐効果は上柿渋よりも劣りますので必ず上柿渋で上塗りが必要です。
◎使用方法(木材に塗布する場合)
①木地を調整します。汚れ、シミなどを取り除きます。
②上柿渋色人と清水(水)を同量またはそれ以上を混ぜ色合いを調整します。
③希釈した色渋液を刷毛(ニス刷毛などでも可)やウエスでムラなく塗ります。
④1回目で色が薄い場合は半日以上あけ2回目を塗ります。
(毛羽だちを感じる場合、空研ぎ研磨紙400番程度で軽く磨き2回目を塗布ください。)
⑤工程③~④を繰り返しお好みの色に数回重ね塗りをしてください。
⑥仕上げに別途上柿渋を1~2回塗り重ね色止めをします。
⑦よく乾燥させ仕上げます。
◎塗布面積
250ml 2㎡(2倍希釈時4㎡)
※通常は二倍に水道水で薄めて塗布してください
※上柿渋を上塗りする場合、上柿渋色人が十分乾燥させて塗布ください。
※上柿渋色人が溜りができた状態で上柿渋を塗布すると白くなる場合がございます。