各所にエルゴノミクスデザインを施したうえで従来より5gの軽量化を実現。各種ツマミ類にはテーパーを設け溝を深くしているため、高いグリップ性により微調整がしやすくなっています。また、ニードル弁ばね後方に樹脂パーツを組み込むことでスムーズな塗料調整が可能となりました。さらにトリガーの先端形状をなだらかにすることで少量塗布時の操作性向上を図りました。
新しいWIDERは、メンテナンスのしやすい設計となっています。キャップのネジピッチを1.0mmから1.5mmに変更したことにより、従来の半分の約1回転半で締め込みができ、さらにニードル弁の後端部へは、着脱が容易におこなえるような形状を施しました。そして、空気および塗料ニップルにネジのないストレート部を設けたことで、ジョイントの簡単な取り付けを実現しました。
従来のパタン調節装置は、1回転で全パタン幅の約45%に達し、1.5回転では約80%、2回転で約100%とほぼ全開となっていました。新開発のパタン調節装置では、1回転では約35%、1.5回転でも約50%、2回転で約70%と、リニアに反応するように調整し、より直感的に操作しやすくなりました。
従来の空気弁シートセットでは、エア経路の開孔部の大きさが大と小の組み合わせになっていたため、ねじ込み時の位置関係(=個体差)により空気量に差が生じ、塗料噴出量やパタン幅に影響を与えてしまう可能性がありました。新しいWIDERではその構造を見直し、開孔部を大きく均一にすることで、ねじ込みによる個体差の少ない空気弁シートを実現しました。これより安定した塗装が可能となりました。