上柿渋色人
上柿渋色人は古色(古代色)をすぐに表現するために開発された着色専用の渋液です。
通常柿渋では月日は経たないと色が発色しませんが、色人は塗布した時点で古色塗りを短期間に仕上げることができます。
近年では天然の渋からできたものなので重要文化財の修復などにも使用されております。
〇用途
無垢の木材、集成材などへ着色、和紙や繊維などの染色などに使用できます。
※色人は着色専用渋です。耐水性、防虫防腐効果は上柿渋よりも劣りますので必ず上柿渋で上塗りが必要です。
〇木部へ塗布する使用法
(表面塗装やワックス仕上げされていない無垢材)
1. 木地を調整します。汚れ、シミなどを取り除きます。
2. 上柿渋色人と清水(水)を同量またはそれ以上を混ぜ色合いを調整します。
3. 希釈した色渋液を刷毛(ニス刷毛などでも可)やウエスでムラなく塗ります。
4. 塗布1回目で色が薄い場合は半日以上あけ2回目を塗ります。
(毛羽だちを感じる場合、空研ぎ研磨紙400番程度で軽く磨き2回目を塗布ください。)
5. 半日以上間隔をあけ工程3～4を繰り返しお好みの色に数回重ね塗りをしてください。
6. さらに半日～1日以上しっかり乾燥させたら仕上げに別途上柿渋を1～2回塗り重ね色止めをします。
7. よく乾燥させ仕上げます。
〇塗布面積
無垢材へ塗装 希釈後渋液1Lあたり8.0～10.0ｍ2
例：本品500mlを2倍に希釈した渋液場合は8.0～10.0ｍ2
※本品の希釈割合によって塗り面積が異なります。
■使用上のご注意
※ 紫外線の強く当たる箇所は退色します。
※ 通常は2倍以上に水道水で薄めてご使用ください。
※ 上柿渋を上塗りする場合、上柿渋色人が十分乾燥させて塗布ください。
※ 上柿渋色人が原液状態や不乾燥や溜りができた状態で上柿渋で上塗り塗布すると白くなる場合がございます。
※ 本品は柿渋特有の醗酵臭がありますが乾燥後1週間程度で徐々に臭いが無くなります。
※ 本品は鉄製品に反応し錆がでます｡容器などは鉄製品以外(プラスチックなど)をお使いください。
※ 本品を水道水でうすめたものは日数が経つにつれカビや腐敗しますので使い切ってください。
※ 長期保存は温度変化によりゲル化の恐れがありますので避けてください。
※ 眼に入らないようにご注意下さい。
※ 誤飲しないようにしてください。
・内容量 ：500ml
・モニターの発色具合によって実際のものと色が異なる場合があります。